今頃何?って言われそうですか・・・(^_^;)
日本の伝統菓子でもあり、初釜の時に食べられる「花びら餅」を作りました
ぎゅうひで作る和菓子
あなたはお好き?
今回は、電子レンジを使って作りました
(材料)10個分
白玉粉 100g
水 200cc
砂糖 200g
水飴 30g
味噌餡 100g
食用色素(赤) 少々
味噌餡材料
水 50cc
白餡 150g
西京味噌 30g
地味噌 5g
水飴 10g
牛蒡の蜜煮
牛蒡 2分の1本(10センチ長さに切り、さらに細長く分割)
水 100cc
砂糖 100g
味噌餡を作るには
鍋に水を入れて煮立ったら白餡を溶かし、ここに白味噌と地味噌を溶かします
良く混ざったら水飴を加えて火を止めます
牛蒡の蜜煮が一番面倒なんですが(笑)
水と砂糖でシロップを作り、この中に下茹でした牛蒡を漬けて一晩以上置きます
(丁寧なやり方を言えば、翌日に牛蒡を引き上げた後、蜜だけを煮詰めて牛蒡を戻し再び煮る・・・ね、これだけでも時間がかかるのよ(笑)
ぎゅうひの作り方ですが
耐熱容器に白玉粉を入れ、水を少しづつ入れてダマニならないように混ぜて行きます
ここに砂糖を加えて混ぜたら、レンジにかけて行きます
最初1分かけて出したらよく混ぜ、再びレンジに2分かけ良く混ぜ、またレンジに2分かけて混ぜます
生地がぷ~っとふくれて、餅のようになるまで様子を見ながらこの作業を繰り返して行きます
全体に透明感があってコシのある状態になったらOK
最後に水飴をよく混ぜて馴染ませていきます
広いバットに片栗粉を敷いておき、ここにぎゅうひの生地を置いて3mm厚さぐらいにのばし、直径8センチの丸に型抜きします
残った生地をふるいにかけて余分な片栗粉を落としたら、水溶きした食用色素を加えてレンジにかけピンクのぎゅうひを作り、片栗粉の上に落とします
直径4センチの丸で型抜き
娘は型抜き後のピンクのぎゅうひを美味しそうにつまみ食いしておりました(笑)
白生地に付いた片栗粉を刷毛で払いながら、この上にピンク生地を重ねます
蜜漬け牛蒡を真ん中に置いたら、この上に味噌餡を乗せて半分に折ります
うっすらと透けたピンクがわかりますか?
控えめなピンクが上品ですね
牛蒡、白味噌、ぎゅうひの和菓子が完成
この和菓子は、新年を祝うお菓子でもあります
生地からはみ出た牛蒡さん
和菓子に何でこの材料が?って思うでしょ(笑)
私も最初にこの花びら餅を食べた時は、和菓子に牛蒡なんてミスマッチじゃ?なあんて思ったものです
花びら餅の原形は、宮中の正月の行事食の「菱花びら」というもの
菱花びらと言うのは、菱型と丸(はなびら)の組み合わせの意で、室町時代末期より記録にあって、今も皇室に収められているとか
見た目は花びら餅を大振りにした感じですが、餅生地自体に甘みは無く、菱餅の色は小豆の渋でつけ、中味は餡じゃなく白味噌というように違いはあるようです
お節料理にもひとつひとつに意味があるように、牛蒡は正月に食べる押鮎(塩漬けした鮎)の見立てで、白味噌は雑煮に通じています
丸と菱の餅の組み合わせも、丸餅の上に菱餅を置く、かつての鏡餅にならったようです
では、何故、丸と菱なのか?
理由として考えられるのは、古代中国の陰陽五行説に基づく陰陽道(おんみょうどう)との結びつきです
天と地、男と女、丸と角のように、この陰陽道では万物を二元に分けて解明しています
なので、正月の鏡餅も、菱と丸型を組み合わせることで、一つの宇宙観を表していると・・・・深いですねえ
そして菱花びらも同じように陰陽を包み込んだもので、これを正月に頂くことで五穀豊穣や子孫繁栄を願ったのだと思われます
花びら餅は、こうした由緒ある菱花びらから来ていて、明治時代の茶席の菓子として作られるようになったそうです
昔ながらの伝統菓子には、意味があるのです
それらをひとつひとつ紐解いていくと、興味深いことがわかってきて面白い
和菓子を頂くときも、こういう意味があったんだなと思い出しながら食べると、味もぐぐっと深くなるのではないでしょうか
この花びら餅は、実に歴史のある和菓子なのです
お分かりいただけたでしょうか?わかった方はガッテンのボタンを!(ためしてガッテンかよ(笑)
今朝の娘のお弁当のお口直しにこれを持って行きましたが、果たして娘はこのお菓子の意味をわかっているのだろうか?(笑)
今日は朝から青空~
春そのもの
こういう天気の日は気持ちがいいものです
布団も干せたかな?でも花粉も飛んでくるだろうから様子を見ながら干しましょう(^_^;)
黄砂の飛ぶ時期になるとPM2,5もくっついてくるとか・・・いやはやお隣の国からまさかこのようなものが飛んでくるとは・・・・・一体私たちはどんな対策をしたらいいのかしら?